
当社は、焼酎蒸留粕を原材料として、
①アミノ酸単体の抽出
および、
②メタンガス生産から得たバイオガスを使いFITの枠組みの中で発電
を事業として取り組む会社です。
当社は、長期的に再生可能なエネルギー資源の確保と地元九州が直面する焼酎蒸留粕廃棄に起因する経済・環境課題の解決に貢献します。
食品系廃棄物に含まれているタンパク質を分解して、
アミノ酸を製造します。
現在、ペットフード向けのサプリメントとしての使用を検討中ですが、
将来的には人用の医療・栄養食品原料としての
用途開発を目指しています。
バイオマス発電の基盤となる
メタン発酵のバイオガス発生工程の前段で
原料を可溶化させることにより、
通常の1.5~2倍程度のガス発生量とすることができ、
採算性が向上でき、
更に、再生可能エネルギー買取制度(FIT)により
有利に事業化がすすめられます。
株式会社シャペロンは2018年に設立しました。
もともとは「株式会社カープラザ熊本」の代表取締役である田中親見氏が2009年に環境エネルギー部門を立ち上げ、12年間の研究実績を積み重ねました。
熊本県立大学の石橋康弘教授の協力を得て、教授の研究成果である「超高温可溶化技術を利用した高濃度メタン発酵システム」を利用した技術を実用化しました。
これは微生物の有機物分解能力を活用した可溶化技術によって、食品系や農業系の廃棄物から有用な成分を抽出する技術です。
その環境エネルギー部門を法人化したのが2018年、現在の株式会社シャペロンです。
焼酎粕からアミノ酸を抽出し、さらには発電事業も行う画期的な事業です。
2020年には熊本県より経営革新計画も承認され、地元のベンチャー企業として新たな環境エネルギーの可能性を切り開いていきます。
地球温暖化、廃棄物問題のような地球または地域レベルの環境問題解決のために、環境保全への取り組みが求められています。
環境保全の取り組みは、如何に崇高な目的であってもコストが合わなければ実用化できないという現実があり、これを実現可能とするために、全国の焼酎生産量の8割を占める九州の焼酎製造工程から発生する焼酎粕を有用な資源とすることを目的に、技術開発してきました。
その結果、焼酎粕を原料にしてアミノ酸を製造し、製造後発生する廃液からバイオガスを産生して発電に利用し、さらにはそれらから堆肥を作り出すという無駄の無いシステムが構築できました。
この技術はたんぱく質を含む食品廃棄物であれば応用が可能ですので、全国でバイオガス発電に取り組む多くの企業に新たな付加価値を生む技術として広く活用されることを期待しています。
当社は本技術を展開することによって、地球環境の保全と地域の活性化に努めてまいりたいと考えています。